全4回シリーズ 第2回
指示待ちスタッフが、自ら動き出す
〜 安心感と「明確なレシピ」の魔法 〜
本日もブログを見て頂きありがとうございます。
メディカルコミュニケーションラボの杉原です。
前回は「自主性」と「主体性」の違いについてお話ししました。
今回は、多くのリーダーが最初にぶつかる壁…「指示待ちスタッフ」への関わり方です。
「うちのスタッフ、言わないと動かなくて…」
これ、本当に現場の“あるある”ですよね。
正直に白状すると…僕も昔は「なんでこれくらい気づかないかなぁ」と、心の中で盛大にため息をついていた側の人間でした(笑)。
当時の後輩たちには、今さらながら申し訳ない気持ちです…。
「動かない」の正体は、サボりじゃなく“防衛本能”
でも、彼らをよーく観察してみてください。
決してサボりたいわけじゃないんです。
むしろ真面目な子ほど、心の中にこんな声を抱えています。
「間違えて怒られたくない」
「失敗して、現場や患者さんに迷惑をかけたくない」
真面目さゆえの“防衛本能”。これが「動かない」の正体であることが、ほとんどなんです。
想像してみてください。
真っ暗な部屋で「さあ、自由に走っていいよ」と言われても…。
どこに壁があるか分からず、怖くて一歩も動けませんよね。
指示待ちのスタッフは、まさにこの状態。
「何を、どこまでやれば正解なのか」が見えていないから、足がすくんでいるだけなんです。
やる気がないんじゃない。“地図”がないだけ。
自主性を引き出す「レシピ」の手渡し方
では、どうすれば自分から動けるようになるのか?
答えはとってもシンプルです。
「明確なゴール」と「安心感」をセットで渡すこと。
「この仕事、いい感じに進めておいてね」…みたいなフワッとしたパスはNGです。
これでは相手は迷子になっちゃいます。
✕ 迷子になるパス
「この仕事、
いい感じに進めておいてね」
→ 何を、いつまでに、どこまで?が全部ナゾ…
◎ 動き出せるパス
「今日の17時までに、このフォーマットで、A社さんの課題を1枚にまとめてくれるかな? 君の現場目線が入ると、すっごく助かるんだ」
→ 期限・やり方・期待する状態がクリア!!
ポイントは、「期限」「やり方」「期待する状態」の3つをはっきり見せること。
料理でいう「レシピ」を、目の前に広げてあげるイメージですね。
ゴールさえ見えれば、人は迷わずそこへ向かって走り出せます。
それと、さっきの声かけに「君の現場目線が入ると助かる」と添えたのには理由があるんです。
これは「あなたにお願いしたい」という指名。
“ただの作業”が“自分に任された仕事”に変わる、大事な一言なんです。
やってくれたら、「事実」をそのまま承認する
レシピを渡して、やってくれた。
ここで終わらせないのが肝心です!!
仕上がってきたら、こう受け止めてください。
「期限どおりに、きっちり仕上げてくれてありがとう。助かったよ」
大げさに褒めそやす必要はありません。
起きた事実を、そのまま言葉にして返すだけでいいんです。
この「ちゃんと見てくれている」という安心感の積み重ねが、次から言われなくても動く「自主性」を、ぐんぐん育てていきます。
人は、見てくれている相手のためになら、あと一歩を踏み出せるものなんですよね。
逆に、できて当たり前という顔で受け取り続けると…せっかく灯った明かりはスッと消えてしまいます。
承認は、ご褒美じゃなくて“次の一歩へのガソリン”。ぜひそう思ってみてください。
まずは明日、誰かに仕事をお願いするとき。
その「レシピ」が、相手にとってクリアに見えているか。
そこだけ、少しだけ意識してみてくださいね。
「レシピ通りの仕事」がきっちりできるようになったら、いよいよ次のステージです。
次回は「自分で考えて提案する」…つまり主体性を引き出す“問いかけの技術”についてお話しします。
ではまた次回をお楽しみに!!
メディカルコミュニケーションラボ
作業療法士・全米NLP協会マスタープラクティショナー
杉原

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