本日もブログを見て頂きありがとうございます。
今日のテーマは、
「リハビリ初回介入のポイント~初回評価(問診)の在り方編~」
について記事を書いていきます。
さっそくですが、
皆さんは、リハビリの初回介入時に何か意識しておこなっていますか?
今この記事を書きながら、自分が学生時代や新人だった頃どうだったかなー?と考えてみました。今とは、まるで違う初回評価や問診であったことに気付き、驚きと同時に懐かしさを感じています笑
そもそも、当時やっていたのは果たして本当に患者さんの為をおもってやっていたのか?セラピストとして、今後のリハビリプログラムを立案するための初回評価になっていたのではないか?と考える様になっている今日この頃です。
学生時代や新人の頃に先輩セラピストに教わった「初回評価」と今の私が考えるベストな「初回評価」について解説をしていきます。
※どっちが正解‼とかではありません。どちらも大切であり、「いつ、どこで、どのタイミングで何を聞くのか?」そこがとても重要なことです。
従来の初回評価(教わってきた初回評価)
従来の初回評価とは?
皆さんが学生時代の授業や、就職をした病院や施設の先輩から教えてもらった初回評価とはどういったものだったでしょうか?
私が教わってきたであろう初回評価とは、
・患者さんの病態を理解する
・理解した病態を、機能障害と結びつけて考える
・既往歴や家族構成、対象者の人物像など
ざっくり、この3つの目的を成しえるために情報収集をおこなうものを「初回評価」と理解していました。
そして、特に“理解した病態を機能障害と結びつけて考える“
という目的ばかりに気をとられ、
・ROMを測ったり
・MMTを計測したり
・バランスの評価をしたり
・動作を評価したり…
と、初回評価=「身体機能評価」になっていることが多いように思います。
今思いと、「評価って誰のためのものなんだ?」と感じます。
セラピストがリハビリの治療計画を立てるためのもの?
違いますよね
初回評価に限らず、評価とは
対象者の為のものであるべきです
× 評価(問診) = 治療計画をたてるためのツール
〇 評価(問診) = 対象者を知るためのツール
※重要なのが、「どちら側に立って考えるのか」ということです。
私自身もOTですから、身体機能評価もしっかりしますし、効果的なリハビリをする上では必須です‼
「対象者側に立って考える」ことで、より有用な評価、問診がおこなえると考えています。
対象者側に立つことが出来ると、きっと評価する内容や質問する内容が、間違いなく変わってきます。
現在の初回評価(私が考える問診)
従来の初回評価との違い
上での述べましたが、
「どちら側に立って考えるのか?」そこだけの違いだと思います。
「えっ?それだけ? それだけなら、正直評価結果あんま変わらんでしょ…」
と思われた方も居るのではないでしょうか?
言わせて頂きます‼ めちゃめちゃ変わります‼と
何がそんなに変わるのか?大きく2つあります。
・対象者との信頼関係が増大する‼
・結果、リハビリ効果も増大する‼
この2つで、大きく変化が出ます。
では次の章では、対象者側に立って考えることで、評価内容にどんな変化があったのか?お伝えをしていきます。
評価内容の変化
大きく変わった点としては、問診に重点をおく様になったことです。
そしてここでも重要になるのが、
対象者側に立った問診をおこなうことです‼
今、問診という言葉をGoogleで調べましたが、
「医師が診断の手がかりを得るために、患者に病状や既往歴・家族歴などをきくこと」
引用:三省堂 大辞林 第三版
とありました。
診断の手がかりを得るため…
いや、全く間違ってはいません。否定をするつもりもありません。
でもなにか寂しい気分になる私がいます笑
私自身が普段実施している、具体的な問診の内容や意識していることは、次回のブログにてお伝えさせて頂きます。
ご興味のある方は、是非次回もチェックしてくださいね。
現在おこなっている問診のメリット&デメリット
次にメリットやデメリットについてお伝えをしていきます。
メリット
・信頼関係が増す
・そして、リハビリ効果も増大する
「対象者側に立って考える問診」をすることで、その人の人物像や真意の部分(本当にやりたいこと)が見えやすくなります。
そして、対象者の方も真意を話してくれる様になります。
対象者さん自身が「本当にやりたいこと」に気付き、それがリハビリの目標になるときっとモチベーションも高まります。
その結果、リハビリ効果も増大するのです。
“心の状態とリハビリ効果は比例する”
と、私は感じています。
デメリット
・使い方を間違えると、逆に信頼関係が崩壊する
・ある程度使いこなす為には練習が必要
次はデメリットについてです。
私が推奨する方法では、使い方を間違えると逆に信頼関係が崩壊する可能性があります。
でも大丈夫‼
ポイントを押さえていれば、使い方を間違うことはありません。
詳しくは次回のブログでお伝えしますが、
絶対に意識すべき前提だけ今回はお伝えをしておきます。
・常に相手の心の状態に合わせて関わること
・その状態によって、評価、問診を使い分けること
・相手の興味関心に興味をもって関わること
心の状態とは?
・リハビリ意欲に満ち溢れている方
・リハビリに不安を持たれている方
・自分の身体がどんな状態にあるのか気になっている方
・自分が病気になったことをまだまだ受け入れられていない人
・ときかく不安しかない人
・絶望のどん底の人…
など、人それぞれ十人十色の心理状態を抱いています。
目の前の方の心理状態を把握し、今おかれている状態に合わせて関わることが、初回評価ではとても重要なポイントになってくると思います。
現在おかれている心理状態を把握せず、セラピスト基準での初回評価を実施していくと、もれなく信頼関係は構築されないでしょう。
あの人とは初回である程度関係性がつくれたのに、今回の人はいまいちだった…
という様な経験がある方は、是非今回お伝えしたポイントを意識してみて下さいね。
きっとすべての方と、上手く初回で関係性を構築することが出来るでしょう。
まとめ
・評価、問診は「対象者のため」にある
・評価、問診は「対象者側にたって」おこなうべきである
・対象者の心の状態に合わせて評価、問診はおこなう
次回は、本日お伝えした内容をより具体的にお伝えをしていきます。
具体的な評価・問診の方法や意識していることなど、相手から必ず信頼を得ることが出来る方法をまとめていきたいと思います。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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ではまた次回をお楽しみに‼
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