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相手の関心に関心を持つ‐相手と良好な関係性を築くために大切なこと‐
はじめに
人と良好なコミュニケーションをとる上で重要と言われること、
それが「相手に関心をもつ」こと。
この「相手に関心をもつ」という言葉…。
他者との良好な関係を築こうと思うのであれば、相手に関心をもって関わることはとても重要なことなのです。
しかし、非常に重要な言葉なのですが、
これだけでは少し間違った理解を促してしまうかもしれません…。
「相手の関心を持つ」
この言葉にある言葉を付け加えることで、少し間違った認識を正すことが出来ます。
それが、
「相手の関心に関心を持つ」
という言葉。
私が学んでいるNLPでは、いくつかの前提があり、その中に
「相手の世界観を尊重する」
という前提があります。
NLPでの
「相手の世界観」=「相手の関心」
であると私は考えています。
「相手に関心を持つ」ことと、「相手の関心に関心を持つ」ということ、
ほとんど同じように感じますが、この少しのニュアンスで何が変わるのか?
そのあたりを本日は解説していこうと思います。
「相手に関心」と「相手の関心へ関心」
「相手に関心を持つ」と「相手の関心に関心を持つ」ことの違いは?
「相手に関心を持つ」と「相手の関心に関心を持つ」こと。
この2つの言葉の大きな違いは何なのでしょうか?
それは、
最終的に「自己満足」となるか?「他者満足」となるか?の違いです。
「相手に関心を持つ」では、自己満足となる可能性が高く、
「相手の関心に関心を持つ」では、他者満足を十分に得られ、良好な関係を構築することが出来るのです。
「相手に関心を持つ」ことで、なぜ自己満足になってしまうのか?
「相手の関心に関心を持つ」ことで、なぜ他者満足を得られることが出来るのか?
次の章から、順に解説をしていきます。
相手に関心をもつ
相手に関心をもつことで、なぜ結果自己満足となってしまう可能性があるのか?
それは、
その人自身に関心を寄せてしまうと、その方が何か間違った行動等をとった際に、それを修正・注意したくなってしまうからです。
「でもそれっていけないことなの?」「間違った行動なんだから注意すべきじゃないか?」
と思われる方もいると思います。
しかし良く考えてみて下さい。
その方がとった行動を、間違った行動と捉えたのは誰の尺度での判断でしょうか?
そうです。あなた自身の尺度です。
あなたが間違った行動と思っていても、その行動を取った本人は、本当に間違った行動と思ってとった行動でしょうか?
間違った行動と思っていなければ、相手からしたらあなたの修正や注意は大きなおせっかいとなるでしょう。
その結果、相手とあなたの関係性は崩壊してしまう可能性があるのです。
【相手に関心を持つ】
「相手に関心をもつ」⇒「相手の存在や行動に関心を持つ」
⇒「相手の存在や行動に何か気になることあると修正・注意したくなる」
⇒「結果、相手を変えたいと思いがち」⇒「自己満足」という流れとなる可能性大‼
※結果、相手との良好な関係は破談…⁈
では、「相手の関心に関心をもつ」とどの様になるのでしょうか?
相手の関心に関心をもつ
相手の関心に関心を持つことで、なぜ他者満足を得ることが出来るのでしょうか?
それは、
相手の世界観を尊重し共感することが出来るからです。
「なぜ関心があるのか?」「どんな所に関心があるのか?」「関心を持ったきっかけは何なのか?」
など、相手が見ているもの、聞いているもの、感じているものを同じように感じること。
相手の世界観の中に身を置くことで、はじめて相手との信頼感や一体感が生み出されます。
その結果、真の信頼関係が築くことができ、良好な関係性を構築することが出来るのです。
【相手の関心に関心を持つ】
「相手の関心に関心をもつ」
=「相手が関心を持っていることや楽しんでいることに興味を持つ」
=「相手がなぜそれに関心があるのか?どんなところに関心があるのか?知りたくなる」
=「相手の関心に対し質問をする」=「自分の関心に関心を寄せてくれていると実感する」
=「自分に興味関心を寄せてくれていると実感」=「他者満足」という流れとなる
どんな理由があろうと、すべての良好な関係を築くためのコミュニケーションには共通した流れがあります。
まずは「相手の世界観を尊重すること」
ここから、すべての良好な関係を築くためのコミュニケーションは始まります。
仮に、お相手も本当は「ダメなこと」と心の奥底では分かったいる様な事柄でも、まずはその人がなぜそれに興味を持ったのか?なぜ興味を持たなければならなかったのか?
その様な視点で考えることが非常に重要かと思います。
相手の興味関心にまずは関心を持ち、そこに共感をし、理解する。
このステップを踏む事で、相手の満足感を得られ、その結果良好な関係を築くことが出来るのです。
以前書いた記事で、「コミュニケーションフレーム」について簡単ですがふれています。
このコミュニケーションフレームを理解し人と関わることで、相手の良好な関係を築く事が出来ること間違いなしです。気になる方は、是非一読くださいね。
まとめ
・「相手に関心」ではなく「相手の関心に関心」をよせる
・相手の世界観を尊重する(相手の世界の中に入ってみる)
・コミュニケーションフレームを常に意識する
・頭で解らなければ、実際に相手になりきってみる‼
私自身も日々の臨床の中でよく行うことがあります。
それが、クライアントの世界観に入ってみること、相手になりきってみることです。
「全然リハビリに意欲が無い人」、「自己トレーニングが継続出来ない人」、「依存心が強い人」…
私自身の頭の中だけで考えていると、なかなかこれらの解決策を見出すことが出来ません。それどころか、イライラしてくることも多々あります…(笑)
「リハビリしに来てるのに何でやらんの?」とか、「自分で出来ることはしてよ‼」など。
そんな時に相手の世界観に入ってみます。
そうすると、クライアントの気持ちが理解出来たり、意外とあっさりと打開策が出てきたりと新しい発見が出来ることが多くあります。
ある程度、その方を理解していれば手軽に出来るので是非一度実践してみて下さいね。
今日のブログは以上です‼
本日も最後までブログを見て頂きありがとうござました。ではまた次回をお楽しみに( ◠‿◠ )
コメント
Keeep on working, great job!